【スタッフブログ】vol.17「船村徹記念館の夢劇場の映像システムについて」(堀田くん)

「ニコニコ本陣スタッフ通信」vol.17

こんにちは、道の駅日光ホール担当堀田です

今回は船村徹記念館の夢劇場の映像システムについて紹介したいと思います。
色々なところで謳っている通り、夢劇場はポリゴンモデルで作られた映像をメガネをかけてみるタイプの3D映像です。他の映像コンテンツと同じく元請け(株)乃村工藝社、システムは(株)毎日映像音響システムです。

3D方式について

投影方法は片目画面を上下左右4分割、それを両目で計8台のDLP式プロジェクター(Panasonic PT-DZ870)で投影しています。4画面をシームレスにつなげるため各画面の内側を少しずつ重ねておりスクリーンへのサイズは3646×2040ピクセルになっています。
3DメガネのシステムはIMAXと同じハの字の直線偏光式で、最近流行りの円偏光式ではないため交換用の3Dメガネがなかなか調達できず苦労しました。

再生機器について

映像再生用機器はQuadroK4000搭載のHP Z420workstation4台で4分割の両目分の2画面を再生し、左上担当PCで再生アプリと音声を出力しています。

配線はグラフィックボードのdisplayport出力をDVIへ変換しさらにエクステンダーでSDIに変換し伸ばしています。

再生アプリは特注のため詳しい事は書けませんが、左上担当のPCをマスターにして手動再生とタイマー再生が可能になっています。
ちなみにこのアプリOSのバージョンが変わると動かなくなるとの事でOSは開発時の環境(Win7)のまま使用しています。そのためOSを合わせるためにPC本体の個別入れ替えは出来ず1台壊れたら4台入れ替えが必要になります。

音声はLR+サブウーファーの3台のスピーカーで再生しており円柱状の特殊な場内でも迫力ある音を流しています。
ミキサーはTOAの施設用ミキサー(M-864D)で、このミキサーはオプションで壁面埋め込み型のリモコントリムを付けられます、なのでこのオプションを付ければ企画展示コーナーではなく夢劇場内で事前説明が出来るのですが結局追加してもらえませんでした。

スクリーンは円柱状の内側壁面に直接シルバー塗装を施した特別製で迫力と臨場感を出しつつクリアな投影状況を作り、さらに両端にギリシャ柱を思わせるふくらみを付けることでプロジェクションマッピング風の演出も行われています。
この塗装ですが最初は白色でした、しかし専用のシルバー塗装でないと3D映像がうまく映らないという事が完成直前に発覚、急遽塗り替えを実施したため当然ホルムアルデヒドが検出され収まるまで3日間作業が中断されたという裏話があります。

再生方法は開館当初は事前案内等は特になくタイマーによる自動再生で考えていましたがそれでは危険なためリモコン式に急遽変更、さらに客席もおしゃれな真っ赤なハイチェアでしたが座れない人続出でホールのスタッキングチェアに変更しました。

トラブルについて

プロジェクターのランプは本体内に各2個ずつ入っており合計16個のランプを使っています。定期メンテナンスの際に交換を依頼していますがそれでも毎年4~5個は切れていました。
再生機器方式もPC4台を同期させての再生のため再生時にいずれかがフリーズすると再生されなかったり、再生中でも処理に負荷がかかるシーンでは映像がずれることもあります。
たいていは再起動などで直りますがPCなのでHDDが壊れたことやメモリが壊れたこともありました。

そんな夢劇場も今のところ何とか上映できています、みなさまどうぞお越しください。