【スタッフブログ】vol.35「ニコニコホールの客席壁と床のお話」(堀田くん)

「ニコニコ本陣スタッフ通信」vol.35

今回はニコニコホールの客席壁と床のお話、

こんにちは、道の駅日光、ニコニコホール担当の堀田です。
ホールの客席壁と床のお話をしたいと思います。

壁のお話

ニコニコホールは日光杉並木をイメージしたデザインとなっており、客席の壁は穿孔ボードに栃木県産の杉を使用した意匠を張り付け吸音とフラッターエコー(定在波)の発生を防いでいます。(フラッターエコーについてはググってください)
また、意匠部分以外はほぼすべてグラスウールの吸音材が貼り付けてあり音楽的な響きをすべて消す作りとなっています。(とはいえ実際にはキャットウォークの鉄骨部などがむき出しになっているためミョンミョンした響きが残ります)

このホール客席壁の杉ですが、難燃処理や艶出しの処理はしていますが基本は無垢材のためとても脆いです、具体的には普通の養生テープに負けて表面が剥がれますし時期にもよりますが画びょうを打つと割れます。

ですのでホール壁面へのテープおよび画びょうなどの使用は厳禁で、どうしてもという場合は「Nitto No395N」の養生テープか建築内装用のマスキングテープ(文房具用はノリが残るからNG)を使ってください。

床のお話

客席床はコンクリートの上に2枚の耐水合板を重ねその上にタモ材のを敷き詰めたフローリングとなっています。最初は合板1枚の上にフローリングの予定でしたがそれではコンクリートの凸凹に対応できなかったため2枚に増やしたらしいです、2枚の合板を敷いた後表面が平らになるように削りながら調整してその上に節のないタモの無垢材を1枚ずつ並べていました。
家庭用のフローリングのように5枚1組のセットになっているわけではなく1枚1枚バラバラで色も違っていたので職人さんたちが良い感じになるように並べ変えながら作業していました。
そして最後にその上にざばーっとウレタンコーティングを塗り防水と劣化防止の処理を行いました(現在はさらにその上に水性ワックスを塗布しています)

この床もなかなか癖があり、まず合板の下がすぐコンクリートなので体育館のような使い方は出来ません、正確に言うと床下にバネが無いため飛んだり跳ねたりしたら膝や腰を痛めます(痛めました)
さらに平らになるように調整はしましたが木とコンクリートどちらも呼吸するため歪みます、見た目では分かり難いですが歩くとすぐわかります。2月頃に床を張ったため夏場は特に歪みがひどくなります。
その歪んだ床の上にロールバックチェアを組んでいるため最初のころは客席を出し入れするたびに少しずつ場所がずれました、現在では落ち着いていますがそれでも夏と冬では出方が少し違います。
床全面をウレタンクリアでコーティングしてありますが傷などから床下へ水が染みます。すぐに拭き取れば良いのですが一度しみ込むと中々乾かず最悪の場合そこから床が腐食しその上をロールバックチェアが通ることにより故障したり重大な事故の原因となります。

ですので固いものや尖ったものを使う場合(ダンスシューズや足のカバーが割れた机の使用等)には床へ養生をし、飲食や水物を使う場合は必ず防水マットを敷いたうえで必要に応じてさらにビニール等による二重養生をしてください、またコーティングをはがす可能性のあるテープ類の使用は厳禁でこちらも何かを固定する際は「Nitto No395N」バミリなどは内装用のマスキングテープを使用してください。

ちなみにやたらと押してる養生テープ「Nitto No395N」、いろんなメーカーのいろんなテープを試してノリ残りや剥がれやすさとのバランスは最高なのですが重大な問題が1個ありまして、色がさくら色のため木面へはぎりぎり目立たないのですが養生シートや黒い機材へはガッツリ色が出てしまうんです。もし良い感じのテープ知っている方いましたら情報お待ちしております。