「ニコニコ本陣スタッフ通信」vol.65
ニコニコホールの成長、
こんにちは、道の駅日光、ニコニコ本陣の直林です。
ニコニコホールの効果測定を行う際に、稼働率という指標があります。当たり前ですが、稼働率が高いほど良いとされています。もちろん、その指標に運営者としても異論はありません。ただ稼働率というのは結果であって目的ではありません。
公共施設は、市民の幸福を増進させるために設置された施設で、どのように運営していくことでその目的を達成することに貢献することができるか、これが使命であり、稼働率を上げることが目的ではないということです。
ニコニコホールは文化芸術で人を幸せにし、まちを活性化することを目指しています。そのためにも一過性のものではなく、事業を持続的に行える仕組み作りが大切だと考えています。この仕組み作りこそがニコニコホールの成長の過程であり、スタッフが一番苦心することろです。
限られた予算の中で持続的に事業を進めていくためには、公的な予算の利用や収益の上がる事業を組み入れていく必要があります。これもあくまでも経済条件を考えてのもので、収益性を追っていくようになると、集客しやすいコンテンツに頼った企画を考えるようになっていきます。もちろん良いコンテンツを考えることは必要ですが、集客しやすいことが良いコンテンツの条件ではなく、市民に新しい価値との出会いを作り、アーティストとの交流を作ることで、まちにも変化を作っていける、そんな取り組みが大切です。
実はこの取り組みのポイントは、ホールと市民との信頼関係、ホールそのもののファンになってもらえることが、大切だと思っています。この過程がホールの成長であり、スタッフの成長に繋がっていくと考えています。新しい価値の魅力をどうやったら伝えていけるのか、聞いてもらえる関係になっているのか、試されているのはコンテンツではなく、ホールであり、スタッフ自身なのかもしれません。
今日もニコニコ本陣にお越しいただきありがとうございます。
ニコニコさんがおススメするなら観に行きたいと言ってもらえるように頑張ります。