【スタッフブログ】vol.77「JASRACのお話し」(堀田くん)

「ニコニコ本陣スタッフ通信」vol.77

こんにちは、道の駅日光の堀田です。

今回はコンサート開催時にとっても大事な音楽著作権の話というかJASRACへの演奏利用の申し込みの話

基本的にコンサートや発表会などでオリジナル以外の曲を演奏する場合、その作者へ使っても良いか許可を取らないといけません。
でも毎回いろんな人に許可を取っていたら大変だし、作者も毎日いろんな人から演奏しても良いかのお便りが来ていたら大変です。なのでコンサートで曲を使いたい人と作者の間を仲介する管理団体があります。その最大手がJASRACです。

コンサート開催時にはとりあえず1週間くらい前までにJASRACへ演奏利用の申し込みをします。
そしてコンサートが終わった後にどんな曲を使ったかの申請をします。

本来はどちらもJASRACのWebサイト上で登録できるのですが、登録が会社名単位となっており「日本コロムビア(株)」で登録すると本社に請求が行ってしまうためPDFをダウンロードして記入してFAXしています。

先日行った「星降る夜の日光ファミリーおはなしコンサート」の申込用紙です、オンライン配信は配信元から行うことが多くそちらは配信元のPeatixへ申込を行いました。
ライブ配信の利用手続きだけ済ませてリアルの演奏利用の申込手続きを忘れてしまっていたため今回は事後申請になっています。
利用明細については本番中にアドリブで曲が変わることもあるので終了後の提出で良いらしいです。ただ今回は事後申請なので一緒に作ります。

PDFですがAcrobatだとうまく編集できないのでillustratorで開いてから編集します。
JASRACのロゴは無いのでとりあえずなしで、またフォントもDFP丸ゴも入っていないため新丸ゴProに変換します。
ちなみに制作用PCにはAdobeとモリサワの年間ライセンスを登録していて、デザインフォントは商用フリーの物をいくつかインストールしています。

利用明細は曲名・作詞者・訳詞者・作曲者・編曲者・演奏者・オリジナル歌手・曲の長さ・演奏回数を記入します。
今回は曲数が少ないため簡単ですが、使った曲の数だけ調べて書かないといけないためカラオケ発表会などは大変です。

利用申込はコンサートの内容を記入します。
入場料と出演者報酬の有無で使用料金が変わります、どちらも無しだと使用料がかからなくなる場合もあります。
入場料がある場合は入場料の平均額で使用料が変わります、なので券種が複数ある場合は金額と一緒に名目を一緒に記載してくださいと言われました。
出演者は今回はBOTANICALSのためそのまま記載します、ここへの記載内容と利用明細の演奏者名でJASRAC登録団体の場合は演奏料が入るらしいです。詳しい事はよくわかりませんがなるべく正確に書くと良いと思います。
最後に備考欄へは定員などをいつも書いています。定員は発券数でも収容定員でもなく席の数で良いとの事なのでニコニコホールの場合は380席or340席or182席で記入しています。今回は340席です。

そんなこんなで記入してJASRAC大宮支部へFAXして1~2カ月後くらいに請求書が届きます。
急いで金額を知りたい場合は電話で聞くと概算で教えてもらえたりもします。
またJASRAC非信託曲の場合もJASRACが提携していれば代わりに手続きしたり、そうじゃなくても申込先を教えてくれるので良く分からなければとりあえず申込んでおいたほうが良いです

申込しなかったり過少に申し込んだりも出来ますが、ある日突然ドカンと請求が来ることもあるらしいのでちゃんと申込しておいた方が良いです。

以上著作権料で飯を食っているレコード会社所属の堀田でした。